2010年10月19日

1分で読めるISO14001 要求事項

ある企業で環境の講習会の講師を務める予定がある。全体の時間の都合上、ISO14001規格の概要を解説するのは15分程度、1日でも2日でも話せる内容であるが、それを15分で出来る限り理解してもらおうと、参加者の理解を早めていただくために、条項ごとに一言解説をつけたインデックスを作成してみた。出来る限り短く解説しようとしたため、少し乱暴な説明もあるが、要点をまとめてみた。他の方にもご参考になればと思う。


環境マネジメントシステム要求事項
(要求事項は4章の4.1~4.6まで/EMS=環境マネジメントシステム)

4.1 一般要求事項
EMS(環境マネジメントシステム)を構築し、文書化や運用することで規格要求事項をみたすこと

4.2 環境方針
自社に適した環境方針を策定し(策定要件あり)、組織内に周知し、社外にも知らせることが出来るようにすること

4.3 計画(タイトルのみ)

4.3.1 環境側面
自社が直接または間接的に影響を及ぼす環境負荷を洗出し、影響が大きいものを特定すること

4.3.2 法的及びその他の要求事項
自社に関係する環境法規、その他要求事項を見に行けるようにし、要求事項を満たすために必要なことを認識できるようにすること

4.3.3 目的,目標及び実施計画
部門ごとなどに自社に適した環境目的、目標を設定し、達成のための手段、スケジュール、責任者を明確にすること

4.4 実施及び運用(タイトルのみ)

4.4.1 資源,役割,責任及び権限
EMSに必要な人、モノ、技術を揃える、EMS運用の責任と権限を文書化する、EMSの運用とレビューのために管理責任者を定めること

4.4.2 力量,教育訓練及び自覚
EMSに関係する必要な教育を明確にし、実施した場合は記録をとる、組織内で働く人にEMSに関する自覚をもたすこと

4.4.3 コミュニケーション
環境に関する内部及コミュニケーションを確立する、外部とのコミュニケーションは内容と処置を記録にとる、著しい環境側面について外部とコミュニケーションをとる場合はその方法を定めること

4.4.4 文書類
次の者を文書化すること、環境方針、環境目的・目標、適用範囲、環境マニュアルのようなもの、必要な記録

4.4.5 文書管理
EMSに関連する文書を管理する、その管理の手順を定めること

4.4.6 運用管理
EMS運用に必要な手順書を作成し、その中には運用基準を含める、購入品(サービス)に関わる重大な環境負荷がある場合は管理手順を明確にし、関係者に伝達要求すること

4.4.7 緊急事態への準備及び対応
緊急事態・事故の発生により環境影響が生じる場合は、その対応方法を手順化しておき、対応訓練をすること

4.5 点検(タイトルのみ)

4.5.1 監視及び測定
EMS運用状況に関係する方針、目標、法規など実行状況及び結果を監視測定すること、測定機器は必要な校正を実施し記録をとること

4.5.2 順守評価
環境法規制、その他要求事項について順守評価する手順を用意し実行すること

4.5.3 不適合並びに是正処置及び予防処置
是正処置・予防処置の手順を定め、実施の記録をとる、それには内容、原因、処置、有効性レビューを含めること

4.5.4 記録の管理
EMS運用と達成の証拠となる記録をとる、記録の保管・管理方法を定めること

4.5.5 内部監査
EMSの運用が要求事項に適合しているか、適切であるか定期的に内部監査を実施し、経営層に報告すること

4.6 マネジメントレビュー
EMSの運用状態・結果を定期的に評価する、定めた8つの項目に関する評価と処置決定を下すこと


この一言解説はあくまで概要を示したものです。要求事項の具体的な内容を知るにはISO14001の規格要求事項をご覧ください。




ISO14001の認証取得を検討されいる企業はISO支援ネットをご覧ください。



以上、長谷川 順でした。

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2010年09月30日

環境管理の第一歩

先日、ISO9001の運用コンサルティングをしている会社から、ISO14001の講習会のご依頼をいただいた。この会社は環境の認証取得はされていないが、取引先より環境の取組みに関することを問われ、数年前から形式的に環境活動を始めている。しかし、行き詰まりを感じられているようで、私に声がかかった。
的外れの講習会をしてもいけないので、講習会の打合せということでお話を聞きに訪問したが、環境の取りまとめをされている担当者の方も困った様子だった。環境活動に深入りして社内の負荷が増えるのは困る。一方、環境活動の実績を何かしら残さないと取引先に顔が立たない。何とも不合理な板挟み状態。私もこのような状況でどんな講習会をすれば良いのか、打合せにつかの間の沈黙が...。

環境に関するヒアリングをさせていただくと、昼休憩時の消灯、裏紙の使用、有害物質の管理などなど、意図的ではないこともあるようだが、環境に関する活動が習慣化している部分もあるようだ。現状を知ることで私も暗闇から光を見つけたような気になった。環境活動を全く何もしたくないというのは困るが、既に取組んでいることがあれば、まずそのことについて基準づくりやルール化をすればいい。まずそれが管理の第一歩である。どんな講習会にすればよいか、到達点が見えてきた。


当社のホームページISO支援ネット

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2010年05月12日

マネジメントレビューに参加

先日、支援先のマネジメントレビューに参加してきました。
こちらの企業は、ISO14001のコンサルティングをさせていただいた会社で、既に1年前に認証取得をされ、その後も運用のお手伝いをしています。

マネジメントレビューの参加者は、社長、環境管理責任者、各部門の責任者、それと私。
予めまとめておいたインプット情報を各自が社長に報告し、それに対して社長が決定や指示をするという形式でレビューは行われました。

私の役割はというと、出来るだけ口を挟まないことです。あまり外部から口を挟むことは良くないと考えています。それではコンサルタントを呼んでいる意味がないと思われる方もあるのですが、出来るだけ自分たちの手で運用することが大事だと考えています。

とは言え、何もしないということもありません。合間に「(インプット情報として報告すべき)こんなことは無かったですか?」とか、今回のレビューでは、工場に新しい装置が導入されたという報告があったので、「環境側面の評価は見直しましたか?」というような、外部審査で確認や指摘されそうなことは、適切な処置がされたり、記録が残るようにアドバイスしました。

マネジメントレビューにはいろんなやり方があって、例えば、誰とも顔を合わさず書面を交わすだけで行うことも出来ますが、こちらの企業のように、社長に報告がなされ、それについて少し議論があり、最終的に社長が決定や指示を出すという方法は、非常に良いやり方であると参加して改めて実感しました。

今回のマネジメントレビューでは、近く行われる緊急事態のテスト訓練のことから、トイレの灯りのことまで大小様々なことについて議論が行われました。忙しい社長や管理者たちがトイレの灯りについて真剣に話しているのも可笑しな光景のようにも感じますが、社長を囲んで自社の環境についてコミュニケーションをとる、マネジメントレビューがないとなかなか設けられない機会で、ISO14001ならではのことかと思います。
マネジメントレビューで決められたことは、社長を囲んで皆が承諾したことであるから、社員の取組みも方も違うはずです。

ISO支援ネット

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